冷酷な現実/aristotles200
逃げてもいい、と社会は寛容である
この寛容とは、無責任な言葉に過ぎない
逃げた人を評価する、雇う会社はほぼ無い
逃げた分だけ、後に本人は苦労する
逃げてもいいとは
苦労して出直せ、相撲のかわいがりと等しい
全然、優しくない
社会の冷たさを、体現したかのような冷徹な言葉
逃げた人は、逃げたつけを充分に払う
目の前に逃げる人がいる
当然ながら、元逃げた人はいう
優しく微笑み、逃げてもいいよ
(私のように辛酸を舐めるがいい)
立場は巡る
自ら、強くならねばならぬ
優しい言葉は無責任の蛇の微笑み
弱肉強食の世界
私たちの生きているところとは
火宅である
救いは、自らの気付きにある
腹を括る、毒は皿まで喰らう
ここは修羅の国
生き残りたければ、修羅になれ
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