呪いの夜/ホロウ・シカエルボク
ベッドに潜り込んだ状態異常の夜はすんなりと眠りに連れ込んではくれなかった、考え過ぎかもしれない、昼間気温が高過ぎたせいで身体が落ち着かないだけかもしれない、けれどいずれにしても結局眠ることが出来ず、俺は戯れに言葉を並べ始めた、こうなるともう書き上げるまで眠ることは出来ないだろう、腹を括れよ、やり始めたのならきちんとピリオドを打つべきだ、近頃のやつらはてめえのケツをちゃんと拭くことすら出来やしない、俺は始め方を知ってる、そしてきちんと終わることも、いつだって同じことをやるだけさ、デバイスや気分によって変化なんかどんなふうにもつけられる、マンネリや退屈など感じている暇もない、俺の脳内で幅を効かせる暴徒
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)