天使の梯子/室町 礼
 
POの公金チ
ューチューシステム批判は津田大介のような連中にとっ
て由々しき事態なのだ。
このようなときにフーコの洞察が存在していることは、
かれらを批判する武器としての意味は大きい。

あの日、日活ポルノ映画館の長椅子に寝そべって天井を
見上げていたとき高窓から差す陽の光が数条、棺桶の底
を照らすように真っ直ぐに降りてきてリノリウムの廊下
の床に日だまりをつくっていたことを思い出す。
思想とはそのようなものであってほしい。
まるで天使の梯子のようにまぶしいほどまっすぐに暗が
りを照らしてほしいものだ。




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