麻薬/鏡文志
履歴作りは苦労した。
採用されたメディアでは、障害者という肩書を隠したものがほとんどだ。
選者は、事前刷り込みのない段階でテキストと一対一になる。その結果『これは良く出来ている』そう思わせたのなら、作品の力だ。ある意味最も、純粋な作品との向き合い方と言えるかも知れない。
考えてみよう。アドルフヒトラーでもいい。麻原某氏でもいいが、他人から尊敬されている。メディアが担いでいるという刷り込みがない段階で彼らが目の前に現れたら、多くの人々はどう反応するだろう? きっと目を背けるか、担がれる前に彼らに多くの人が当たったように、虐めてしまうのではないだろうか?
多くの大衆化された人々は、メディアに担
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