詩想、比喩ノ如き現ノ/ひだかたけし
脳髄にて
独自に息をし
スゥスゥ響きの
絶え間ない木霊
ゆっくりゆくりと
何か言葉らしきもの
音響らしき意味らしき
宇宙吐息の如き小鈴連
反射しつつ繰り返され
この連続スル時ヲ抉り
押し拡げられる意識
やはらか保たれ
私の内に宿り在る
私では無い今一つの
無意識なる宇宙動態
自我そのものノ顕れ
朝に現出し昼に薄れ
また夕から生き生きと
この私の脳髄に息衝いて
私の中で鼓動打つ何ものか、
既にし人の内にて偏在し
人ひとり自ら思考を生かす折 、
世界が私の中で思考する
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