現代詩人会 加藤水玉さんの「ナナミの場合」を読んで/リつ
 
は、
「帰らなければならない」
の一言に、現れている。
ナナミにとって帰郷は、予定外の出来事で、
実家になど帰りたくなかったのだ。

だから、洗貝さんは、
タイトルは「ナナミの帰郷」ではないのか?と思ったのだろう。
だが、私の偏見では、
「帰郷」ということばには、
郷里を懐かしみ、帰ることの郷愁があるように感じる。

加藤水玉さんは、(私の独断ではなく)おそらくナナミの帰郷をクローズアップしたくなかったのではないか?
ナナミの苛立たしさも含め、
「ナナミの場合」にしたのではないか?と思った。

ただ、私がタイトルをもしつけるなら、ナナミを抜き、単に、
「不協和音」
にするかもしれないと思った。

※ただ、これは後出しじゃんけんに過ぎず、
速攻で、すぐにタイトルをつけるなら、
ほぼほぼ、ナナミもスッとばかし「帰郷」とすると思う。
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