オアシス/ひだかたけし
 
あめのやみ
あおのひろがり
ひびくもの
どこもかしこも
あるものあるもの
ひびくもの

もの哀しくも可憐な相貌
開いて結んで打ち下ろす

ときのじんわり
ひろがりいき
いきづくすべて
てらしだしては
あらんとするもの
ひたすらあらしめ

彷徨い砂漠の果ての涯て
声帯の脳髄に移り来て

ひびくもの
ここにあすこに
よりそいながら
なみだながし
なみなみと
あふれくる
うちゅうから
はるかはなれつ
それでもぺろり
しただすしたたる
うたうまなこの
たしかなまなざし

背筋伸ばし仰ぎ見る穹窿から
降る降る青の広がり荒野の道筋 、

震える脳髄、魂の未知から鈴鳴らし










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