散歩うた/足立らどみ
散歩うた
毎日は似ているようで違う日々人も変われば立場もかわる
速すぎる子らの足どり尋ねれば実験室を飛び越えて
慟哭はすまいと誓ったあの日より甲殻類の共食い始まり
気がつけば逃したエビの恩返し新しい人の笑顔だけでも
「奇遇だね」喫茶店にて呼びかけた人を見上げる知らない誰か
我思う新人類と揶揄された揶揄した人の後悔もない
この旅もかけすてしても良いんだよと力の無い声をかけあう
反転すらする言葉の在処も知ったつもりで旧態依然の詩は何
初夏の朝 散歩しながらうたうたう幸福の歌ららららららら
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ai(advocater inkweav
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