骨の十字架/
栗栖真理亜
疲れた体をベッドに横たえ瞼を閉じれば
ごらん、視えてくるよ
骨の十字架
カサカサに乾いた白い表面が
黄色い陰影を作って僕を見つめる
斜めに走るペンキの赤は
そう、僕の血さ
微かな痛みが不気味なコントラストを奏でる
僕の愛しいメダイヨン
僕のお守り
薄汚れた虚像(ジーザス)
暗い光の中でいつまでも輝き続けろ
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