音楽と詩?/大町綾音
 
は僕にはなかったなぁ、でも確かに指摘されてみれば。

取り敢えず、僕自身の視点からおぼろんさんへ返球させて頂くと、先ず、

僕がシェーンベルクを初めて聴いた瞬間のインパクトは、先日お伝えした様に、ポリーニのピアノ演奏からなので、
それは、ピアノという楽器の持つ音楽を奏でる時の打刻、垂直に振り落とされるポリーニの腕・手、その運動性と共に瞬間的に心に刻印された、弦楽器∧打楽器としての縦横無尽の微細な震え・振動としての単独個々の音そのものの剥き出しになった響、なんですね。

で、それをより深めて考えてみると、不協和音に依る新たな調性・均衡の獲得への新たな志向は(そう言って構わないでしょうか
[次のページ]
戻る   Point(1)