働くということ/大町綾音
プレイステーション
今日は食器
わたしは作るよ、
皆がわたしの作ったものを、
楽しんで手に取れるように。
喜んで買えるように。
そして疲れきった1日の終わりには、
わたしを消した代しょうとして、
お腹いっばいのごはんを食べるの。
手をうごかして、
パチンパチン
手をうごかして、
ガタリゴトリ
手をうごかして、
チャリリチャリリ
「花売り」
いろんな人がやってくるから
いろんな顔をみせるのです
いろんな人が買いにくるから
いろんな花を売っています
わたしが花なのです
わたしも花なのです
さまざまに人が通りすぎて
とかいの地下鉄の電車では、
しごとに疲れた人たちが帰っていきます
楽しんで仕事を始めたはずなのに
いつか疲れきってしまっています
そうして一日が終わります
そうしてわたしたちは無くなります
この戦争が終わるのはいつですか?
花たちは、わたしたちであったと
いつかわたしたちは思い出すのでしょうか?
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