つれづれと俳句(無季)/大町綾音
 
もうすでに半分になった月をみて

美しい夜から明ける慄きや

うすぐらい街に缶蹴り猫のうなり

ゴミ出しに四苦八苦するお年寄り

ペットボトルの底には小さな海があり

ピアノの音が響くジャズバーデカダンス

明後日と約束の日を定めてる
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