Give 'Em Enough Rope/ホロウ・シカエルボク
出来る、個が個である理由―アイデンティティなんて陳腐なことは言いたくはないけれど、誰かが誰かである理由、それが行動や選択であるべきだ、本能と理性のバランスが取れていればどんな道でもきちんと歩くことが出来る、格好をつけようとするから道を踏み誤るのさ、解答をいくつ持っているかじゃない、いくつの地点を通過して、どれだけのものをそこから拾ってきたのか、そしてそのうちのどれだけが自分の血肉となったのか、拾わなかったものは本当に要らないものだったのか、それを拾ったと仮定して、それは自分のどんな部分に影響を与えていたのか、精神と肉体は得たものを常に分解しながら全身に循環させる、それによって自分自身が得も言われぬ
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