『純』/秋葉竹
愛が
砂時計の形をして
まるで終わりを告げようとするなら
砂の音を聴きたくないのは
悲しみの鼓動の呟きになるのだろうか?
すこしやさしげな声が
今も聴こえる懐かしさ
夢をみたのは
ふたり
同じ夢だったっけ?
青がいいかな
どこで生きるにしても
どんな夢をみてもみなくても、さ
いつまでも
悲しい懐かしさのある宇宙をみあげて、さ
そして、笑ったり
悲しみを、忘れたり
して
して
生きてゆくなんて
なんて
深く
遠く
果てしない
新月なんだろう
そして、さ
ここからさきは、
けっして、
叶わない夢なのかもしれないけれども
もし、
ほんとうに、のぞんで良いのならば
あゝ、そうだね。
私は『純』に抱かれたい。
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