よるにいどうする/fujisaki
だ、あたしは、
祖母のお、通夜の準備、彼の親戚たぶん五十く、らいの、あたしたち孫みんなで、お花、好きだった白いお花、いっぱい並べ、てあげてた、のにね、なのに、あのばばあ、聞こえる、ように、背中ごしに、あ、か、る、い、花の、方が、ね、お顔が映えるのよ、信じらんなかった、どついたろか、おもて、でもお顔、あんまり、安らか、だったから、そのぶん、お花きちっと、丁寧に、並べて、憤りを、お花並べることに、ぶつけて、信じらんなかった、ばばあそれから横で黙って神妙な面持ちで立ってやがった、彼、信じらんなかった、ほかにも、我慢ならないこと、これまでたくさんあったけど、今回ばかりは、って思ったから、帰りのタクシ
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