イメージについて/足音に影を落とす (白と黒の考察)/洗貝新
れ見えてきた。ということの解釈が成されるのだろうと読めてきます。
光が対象物によって遮られる暗い影(陰)しかし暗い闇の世界とはいえ、まだまっ黒に黒いとは言い切れない。ダークな世界観です。
これに対して白い世界観とは一体何でしょう。
黒は光を吸収し、きに白は光を反射する。
白い色とはそれだけで清らかに純粋なイメージを呼び起こされてきます。
わたしはこの自然界には存在し得ない無垢で清廉潔白な色を、決して妥協を許さない抵抗の色として光をイメージさせることにしてみます。
そのように考えれば「足音(跡)に影を落とす」この暗いダークな世界観を予期してしまう文面を用いて、逆に白い世界観をイメージさせ
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