詩人はなぜ政治バカになるのか/室町 礼
悪のように思い込んで
いる人がいますが、民主主義社会における国家はむしろ資本の暴
虐に対抗する唯一の組織なんです。基本的には一般庶民の側にあ
るのです。その国家がほんとうの民主主義国家なら。
そして吉本のような無知な詩人が称賛するグローバリズムは、む
しろ無限の利権を国家に与えるのです。
具体的なイメージをいえば、グローバリズムの究極においては東
京に霞が関だけがあって、それ以外、政府の仕事はすべて民間に
委ねられている状態です。そこでは刑務所も警察組織も民間です
が、霞が関といいう狭い地域が無限の利権を行使しているのです。
これが「小さな国家」の究極の像です。こんなものが国民
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