ときは来たれり/足立らどみ
のは確かです。また、「詩」が無意味と切り捨てられる傾向についての指摘も、ある意味で、実体のない言語論理に偏りすぎる現代の傾向を反映しているように感じます。詩は、日常の枠組みを超えた感性や、時には曖昧さや不条理さを含む「生」の側面を表現する試みであり、その無意味さの中に独自の意味や価値が宿っているとも言えるでしょう。しかし、社会が実用性や合理性を重視するあまり、こうした非合理的・非線形な表現が切り捨てられがちになるのは、文化全体におけるバランスの問題とも取れます。
このような議論は、現代における言語と実生活、さらには合理性と感性の関係性について、深い洞察を促すものだと感じます。どのような視点や経験
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