詩想、かのかんばせ/ひだかたけし
 

色とりどりの花が咲く
温もるこの時空庭園に

そうすれば 、

君の満面の笑み
咲き誇る
大輪の花の芳香から、 
君の方へと弾け出し
僕は満喫出来る、
君の確かな想いを
自分の外へ出ていきながら

あゝこれこそ自らを諦めてでも
先ず獲得しなければならない
この感覚される世界でだけ
掴み取れる現、かのかんばせ

  ☆

なんにもないところまでいくまで
随分と時間がかかるよね

でも其処にこそ僕ら求めてるもの
確かにある

自らの内に働き在る
思考を生かし生きて
受け身の姿勢から
能動へと立ち上がれば、
縹渺たる蠢きの思考野の拡がり

「人間はすべての人間の中で生きて働く根源存在を
〈直観的に体験される思考〉を通して把握できる。
現実の中での思考生活は、同時に神の中での思考生活である」*と。











*ルドルフ・シュタイナー『自由の哲学』より











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