NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『テオと猫ガミ』全/?任勇梓 Takatoh Yuji
ンテラが云ふと、「野良たちの方がどんなに倖せかも知れないなあ」と、テオ。カ「きみだう思ふんだ?」テ「う〜ん。保留です」。たゞテオに云はせてみれば、彼にとつてカンテラ一味、その周邊との交流は、猫ガミに吸ひ取られるには余りに惜しい、財産である、それだけだつた。
大?屋。安保「結局テオくんが主役だつたつて譯? 今回は」じろ「さうだね」佐武「あたしも猫、慾しいわ。獨り寢つて、辛いものよ」安(ずつこけつゝ)「さう來たか」カッちやん「今日は8種のボタニカルの風味香カグハしい、ボンベイ・サファイアを。ライムとトニック・ウォーターは各自、お好みで。つまみは、酒盗。鰹の奴ね」皆、ちびちび酒盗を舐めながら、ロンドン・ドライ・ジンの薫りに卷かれた夜であつた。
お仕舞ひ。今日は「飛んだアルバイト」から派生したヤマのお話でした。ぢや、アデュー!
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〈ボス猫も痩せ細つたり戀ごゝろ 涙次〉
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