ナレーション魂? 芸術は広い意味で、現実に則したお花畑でいい/鏡文志
ドラえもん」にしろ「アンパンマン」にしろ、そのお花畑を作ることに関し日本は世界に通用する力を持っていた時代があった。軍事力と違う、ハードパワーと別のベクトルでソフトパワーとしての魅力を世界にアピールしていた時代があったと思う。しかしそのソフトパワーのソフト性と言うのは高齢化社会にあって次第に敬遠されるようになったように思う。全体に甘い言葉は嫌われ、辛い内容のソフトが増えた、日本人の中から夢や幻想が消えた。
生産者として他人に貢献しようと思うなら、お花畑心から捨てたらあかんと俺は思う。甘ったるくて舐められるようなものじゃなくてもっと現実の苦味に兆したお花畑とでも言うような。芸術はどこまで行っても現
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