NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『獸醫師・押越亨とドクトル・キメラ』全/?任勇梓 Takatoh Yuji
、ぽんと押越の肩を叩く。目醒めた押越、目をこすりつゝ「あ、カンさん」カ「大體のところは分かつた。もう一晩、邪魔するぜ、センセイ」
「つて云ふ譯さ。じろさんだう思ふ?」じ「だう思ふも何も、そのドクトル・キメラとやらをやつつけなくちやな」カ「夢からだうやつて呼び出すかだ、問題は」じ「さうか、夢の中で斬つても、それは夢に過ぎない、と」カ「さう云ふ事」
? ? ? ?
〈夢やがて蒲公英の絮ワタ消ゆる空クウ 涙次〉
數日後、打ち合はせを濟ませたカンテラ一味。でゞこを何故か、「押越どうぶつ病院」に連れてきた。テオ「でゞちやん、少し我慢させるけど、勘弁してね」で「?
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)