NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『逆襲の汚穢河童』中・後篇/?任勇梓 Takatoh Yuji
殿」國王のアジトに、カンテラは、ゐた。「だうも狹苦しいところでして」頻り、恐縮してゐる。カ「國王、いや杉下さん、あんたに頼みがあつて來たんだ」
傍らにゐた明らかに水商賣の女に「朱那アケナちやん、ちとコーシー淹れてくれる?」朱「あんたホントにカンテラさんと知り合ひなんだね、へえ、やるぢやん」國「いゝから、コーシー」
「はゝ、流石の國王も女にや弱い、か」國「いや、お見苦しいところを」
「ときに國王、ウチの邊りの下水から、東京湾までバイパスを掘つたら、何日かゝる?」國「東京湾、ですか。まあ一週間も見て貰へば」カ「よし決まつた。國王と共闘だ」國「?」
カンテラのプランは、かうである。國
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