NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!番外篇『カンテラvs.もぐら國王』/?任勇梓 Takatoh Yuji
 
らも大事な我が空想の産物である。)


 國王、こと杉下、今度は天皇家の寶物を持つてくるぜ、何なら?く買つてくれる? と故買屋に迫つた。「寶刀、ですかね。これなら一千萬は付く、實際に寶石が遣はれた拵へだ」
「ほうとう、ね」ビフテキを頬張る。仲間? の一般もぐらたちは蚯蚓なんぞを食つてゐるが、それでは俺の巨體は維持出來ないのだ。それに蚯蚓では、朱那アケナたん(國王の情婦)に嫌はれるからな。
 
 カンテラの讀みはどんぴしやりだつた。彼がカンテラ外殻を吊るさせたのはまさに、寶刀の目の前だつたのだ。「これが、現金にすれば、一番?さうだ」


【?】

 國王は、赤外線センサーなど、
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