君はまだ歌を歌っている/足立らどみ
 
トに入り

遊んでいた
だけだったのかな

とても長い時が過ぎて
多くの友人が音信不通になつていくなか
いつのまにか僕はらどみと名乗るようになり
私ごとではない話しだけしかしなくなった

若いころの夢は沈澱して
底で固まり、剥がすことも
できずに、消えていくだけ
新人には老害は消えろと罵られて

少子高齢化社会でせっせと税金を払い続けた
給与のほとんど全てを家庭に捧げてきて
その少ない時間を詩読み人として生きてきた
なりの果て が これか

 
 
2025.02.08
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