NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『子を連れて』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
、外殻に籠もるので、仕方なしに孤閨を守つてゐた)の隣りで眠つてゐる由香梨を見て、「この子には、ちと可哀相な話だが...」彼が、姫宮を斬るのは、もはや自明の事、であつた。放つて置けば、世の迷惑になる- 仲本の協力で、これは既にカンテラの双肩に掛かる、「ヤマ」となつてゐた。
【?】
テオはネットで偽情報を流した。「当方、臓器提供も辞さないあぶれ者です。子供の為に、この身賣ります」-これは勿論、闇社會向けの發信である。後は、天神が乘つてくるか、だ。改造人間たちとの大立ち回りが豫想された。テオは、秘密兵器「破邪の爪」を、安保さんに發注した。伸び縮み自在、ナイフの如き切れ味の、猫用装着武具である。
果たして-
* * * *
〈春眠は意外や寒し業ゴフに似て 涙次〉
天神、偽情報にまんまと乘つてきた。カ「さて、じろさん、テオ、仕事だぞ」「ラジャー!」天神との約束の場は、と或るビル地下の、駐車場。
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