NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『言の葉魔女』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
ら。實際安保さんの秘密兵器には、助けて貰ふ事が、多いのです」安「内緒だけど、今回は軍事機密のレーダー技術を流用してみたんだ」
じ「杵、酒?めよ。もう万事ことは片付いた」杵「今回飛んでもない恐怖體驗しちやつたから…」じ「あつはゝ、もう安心しなつて。呑め?め」
考へてみれば、俺一人凡人なのだなあ。杵塚は心のなかでさう呟いた。
散會した。皆例によつへゞれけになつた。自分だけ酔へない體質をカンテラは呪つた、が、いつ迄も響く彼の?下駄の音を、じろさんは酔ひが回つた頭で、「これが坂本へのレクイエムなのだな」と、感じてゐた。また友人を一人失つてしまつた。それにつけても、因業な商賣だなあ、と。
からん、ころん。
〈冷え頻り夢短くも春は春 涙次〉
おあとがよろしいやうで。ぢやまた。チャオ!
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