NWSF怪畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『言の葉魔女』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
ぢや、動物とは程遠いわよ。云ふなれば、女に寄せる、氣持ちが足りないわ」カ「いやあのメールの事さ。テオは『魔性の女』と云つてゐた。何か、脊後に一連の事件を操つてゐる者、しかも女、を感じるんだ」悦「なるほど。それにお父さんもテオちやんも、引つかゝつちやつたワケね」
こゝでカンテラ、不器用に悦美の胸をまさぐりつゝ、「これで、いゝのかな?」悦「知らないわよ、もう」却つてお冠である。カ「俺はこんな?態なんで、女の術中には嵌らなかつた、さう云ふ推測が成り立つ」悦「カンテラさんには誘惑が通じなかつたつて云ひたいの?」カ「さうだ。あの坂本つて評論家、女の指令で動いてゐたんぢやないか? 邪魔になつたら、自殺させ
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