いつかも歩いたその道を/ホロウ・シカエルボク
うな顔をしていた、スタンスやステイタスは、在ればいいというものではない、それが自分に何をもたらすのか、それが自分をどこに連れて行くのか、そういうことがどこかで理解出来ていないと、年月が経つほどにおかしなものになってしまう、歳を取ってから、自分がひん曲がっていることに気付いても遅いんだ、口先でどうこうする以外に何も思いつかないのなら、いっそのこと黙ってる方が利口だってもんだぜ、だってそんなの、庭で細いチェーンに繋がれて吠えまくっている飼犬と、それほど違いは無いんだから、何も生み出さない行為は無意味さ、俺は自分が言葉の中に飛び込むことによって、どんな明日がやって来るのかそいつを知りたいだけなんだ。
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