NWSF傳畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラダムス』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
勉強してゐないと、氣が落ち着かないんだ」で「ふうん。あたしこゝでおねむしてもいゝ?」テ「あゝさうしなよ」
日射しがさんさんと降り注いでゐた。晝寢には持つてこいだ。半ば朦朧と、テオはAmazonのブックカタログを眺めてゐた。その時、『いかさま道場主たち、とカンテラ一味』なる、主に自費出版を手がける「學術社」の刊行物を見逃してゐたのは、いくら休日とは云へ、テオの手落ちであつた事、否めない。
【?】
「ふうん、それでその先輩さんは、まあカルトと云つてもいゝよね、に道場員たちを盗られた、と」カンテラは外殻に籠もり、鋭氣を養つてゐた。
じろ「さうなんだ。なんたら云ふその『思想家』の講
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