NWSF傳畸ロマン カンテラ・サーガ、ピリオド3『泰西堂主人』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
 
公衆の面前で、お前の自慢の剣も役には立つまい! だうだ、俺が斬れるか?」拳銃を構へるジョーイ・ザ・クルセイダー! だが、カンテラ「斬れるよ。地獄行きは貴様だ。しえええええいつ!」拳銃を持つ手を斬り落とした。暴發…。
 カタは付いた。ジョーイ・ザ・クルセイダーは重傷を負ひ、待ち受けてゐたインターポールの面々に生け捕りにされた。「くそ、くそ、くそ! 俺様に不可能はない筈なのに!」


【?】

 これでお仕舞ひなのだが、クアラルンプールへと飛び立ち、見事R3Hに復帰したオーギュスタンからの謝禮金は莫大な額だつた。それに加へて、杵塚が獨占撮影したライヴ・ヴィディオよりの上がりも豫想された。「チャオ、カンテラと仲間たち!」
 その上と云つては何だが、泰西堂主人・東堂からもお禮の金子キンスが幾らか。「これが今の私の氣持ちです」
カン「ま、有難く頂戴するとしやう。店は續けて下さいよ」

 手強い敵だつた。だが皆無事であり、一人の死者も出なかつたのだ。これはカンテラのいつものやり口と違ふ。「なんか物足りないね、はゝ」

 The end of the story.

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