NWSF傳畸ロマン カンテラ・サーガ、ピリオド3『泰西堂主人』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
。元義の書を海外流出させた、と云ふだけで。どの道彼は狂人なのです」
「ジョーイ・ザ・クルセイダーと云ふのは、浄治、さんの事、なんですね?」「はい。ゴルゴ13氣取りで殺し屋などを…」こゝで堪へ切れなくなつた東堂は、泣き崩れた。
【?】
「悦美さんにも危険な任務を一つ」「なあに、カンテラさん」「俺をオーギュスタンのホテルの部屋まで運んで慾しい」「お安い御用よ」「でもジョーイ・ザ・クルセイダーは何処で見張つてるか分からない。くれぐれも氣を付けて」「ラジャー。つてのわたしも云つてみたかつたの(笑)」
カンテラ(外殻)は、オーギュスタンのベッドサイドに吊り下げられた。「暫く男所帯だけど我慢してね、オーギュスタン」「オーケイ! 俺もカンテラたちの仲間になつたみたいで、嬉しいよ」カン(外殻の中から)「暢気なもんだぜ。ま、当分向かうさんの出方を探るとしやう」
戻る 編 削 Point(0)