孤独感についてのメモ/由比良 倖
 
 言葉が好きだ。とても好き。たとえこの世があの世であっても、夢であっても何処であっても。人が好き。

 例えば大切な誰かと一緒にいられるとき、シンプルさの中にこそ美しさを見出せるということ。そして、空気は空気でありながら、「空気」という言葉に閉じ込められた固体ではないということ。

 優しさに満ちた永遠であるということ。異常さなんて何処にも無いこと。全てを言葉で掬えるということ。何もかもがこの瞬間、永遠であることを、誰かに伝えたい。

 エイフェックス・ツインを聴いている。それは私を想像の中でしか行けない場所へと、現実の中で連れて行ってくれる。

 そして今この瞬間だけが現実であるということ。きっと他には多分、何も無い。
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