de verbo ad verbum / nihil interit。 ──大 岡 信論/田中宏輔
る
(「環礁」)
転生は、あらゆる詩人の願いでもあり、また、おそらくは、多くの人々の叶わぬ願いでもあるのでしょうが、詩人は、詩の中で、何度も生まれ変わります。
若さの森を
ぼくはいくたびくぐり抜けたことだろう
(「物語の朝と夜」)
この夥しい転生のモチーフ。先生は、ほんとうに、さまざまなものに生まれ変わられます。しかし、先生の詩集を繙いておりますうちに、あることに思い至りました。詩人が生まれ変
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