無線紙/アラガイs
 


 眼に泳ぐ精子たち      
                     電子を帯びたきみの姿見
 幾数年もわたしの前を歩いている
               ひとりごちに浴する勝手が進んでいて
                                 ハラミ 食欲も性欲にも旺盛で困ってしまう
         書くある日 病気になったひとりごとが画面を飛び出した

                             白紙が三原色ろうに入り乱れて
 「私」に            
                  「さよなら」を告げた


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