少焉/あらい
 
日陰の子雀が舞い上がるまでのあいま、口噤む
  能面はこんなふうにして翌日の時期を衝動的に開け閉て、
  また俯向いた庇を置き、南の空へ。
  複数の胸の、ギヤマンのことに死ぬほどの霹靂をほとばしる
  昼過の中り傍らに忍び込み しゃがれては褪色する不可知の朱に
  腰を落とすと無条件にあたる 行き場を埋もれいると、目まぐるしく
       演舞を失う
     意思下に生じる
         radiata
  尽くされるまで蝕されていくのを、司るは精霊、棒の先楔の先、
  誰の目にも触れず息を殺し、ますぐな濫觴の気配である、
  悦に歪む饒舌は
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)