薄グレー/ゆうと
 
いつも
幸せな色が塗られていた
ぼくはそこから逃れられない
すこしかなしい が
すこしうれしい のかもしれない
その逆かもしれない
なにも答えはひとつではない

ああ!
できそこないのぼく
紅茶をすすっても
なにも起こらない
わかってはいたけど
すべては時が解決する
ほうきとちりとり持っておいでって
ひらたい口調で言うけれど
ぼくはくずだから
すてられることを恐れている
だれもぼくなんか
気にしてないというのに

100点満点の紙切れだって
ぼくには自慢だったのに
そんなもの持っていなかった
ああ!
できそこないのぼく

アールグレイ、アールグレイ、
アールでグレイな気持ちのまんま
ここにいたいわけではないけど
ここにいるしかないからいるね
それでも、
ころさないでね
しなないでね
ここにいるしかないならいてね


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