薄グレー/ゆうと
いつも
幸せな色が塗られていた
ぼくはそこから逃れられない
すこしかなしい が
すこしうれしい のかもしれない
その逆かもしれない
なにも答えはひとつではない
ああ!
できそこないのぼく
紅茶をすすっても
なにも起こらない
わかってはいたけど
すべては時が解決する
ほうきとちりとり持っておいでって
ひらたい口調で言うけれど
ぼくはくずだから
すてられることを恐れている
だれもぼくなんか
気にしてないというのに
100点満点の紙切れだって
ぼくには自慢だったのに
そんなもの持っていなかった
ああ!
できそこないのぼく
アールグレイ、アールグレイ、
アールでグレイな気持ちのまんま
ここにいたいわけではないけど
ここにいるしかないからいるね
それでも、
ころさないでね
しなないでね
ここにいるしかないならいてね
戻る 編 削 Point(1)