咆哮の特性/ホロウ・シカエルボク
 

どれだけ強欲になったところで
食らいつくすことなんて出来ないんだぜ

お前がお前である理由、俺が俺である理由
フルコースでテーブルに差し出すことが出来るかい
そいつは皆が舌鼓を打つくらい美味いものなのかな
存在が生み出したオンリーワンのフレーズがそいつの喉を通過する時
個体である宿命を超越するようなマジックを生むことは出来るかな
言い訳を続けたっていつか首が絞まるだけさ
自分自身になれないのなら人生になんてまるで意味はない
出来のいい話じゃなくたってかまわない、それは真実の判断基準じゃない
ただただ貪欲に、暗中模索の中で手当たり次第に食らいついて
血肉になったなにかか
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