IMNOTHERE/由比良 倖
めの神さまは
いない
神さまを、そういう風に解するなら、だけど
不思議なのは、起きるたびに私はひとりで起きるのに
会いに行ける誰かが、世界にはいつもいるということ
と
起きたばかりのひとりきりの部屋でも
そう、書いていること
原始的な記憶なんてない
私はいつもここで、原始を表している
*
度の入った眼鏡が欲しいから、顕微鏡を毎日覗くような生活をしたい、
*
ダコタで暮らしをしたい、と眠りに就く前の私が私に言う
目を覚ました私は「そうね」と、笑って答える
*
『ハロー、ハロー、ポリスマン、ポリティシャン、
古いアメリカ(の(白い白い
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