IMNOTHERE/由比良 倖
 
めの神さまは
いない
神さまを、そういう風に解するなら、だけど

不思議なのは、起きるたびに私はひとりで起きるのに
会いに行ける誰かが、世界にはいつもいるということ

起きたばかりのひとりきりの部屋でも
そう、書いていること

原始的な記憶なんてない
私はいつもここで、原始を表している



度の入った眼鏡が欲しいから、顕微鏡を毎日覗くような生活をしたい、



ダコタで暮らしをしたい、と眠りに就く前の私が私に言う
目を覚ました私は「そうね」と、笑って答える



『ハロー、ハロー、ポリスマン、ポリティシャン、
 古いアメリカ(の(白い白い
[次のページ]
戻る   Point(1)