言葉の強度や輪郭のことについて/ねことら
を欺こうとする。言葉自体を描写することはできない。あくまで対象がそこにあるだけだ。どのような翻訳や置換が、言葉という結果の中間地点で作用したか、それは永遠に問われることはない。
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拾ったり焚べたり笑ったり生きたり、きらきらの息を零そうとする、瞬間瞬間が好きだ、波状と波濤、ゆるむほどの音叉と段差を知らない、なにもかもわからないから、僕は、退屈な広場がこんなにも明け渡されて、届いたはずだった可能性の小さな傷を詩と呼んだ、詩は、僕は、はじめから寂しかった
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たとえ鮮やかなしるしがここに残る数を希望と呼んだとしても、僕は一度たりともそれを信じることはしない
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