詩の日めくり 二〇二二年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
訳、180ページ最終行ー181ページ1行目)定型詩をつくる人にはよくわかると思う。主人公は、アルデバラン人だった。さいごの言葉を引用するだけで物語の内容はわかる。「しかし、去るにあたって少しも後悔はしてなかった。地球は休暇を過ごすには最適な場所だとわかったけれど、とても人が住める場所ではなかったからだ。」(ロバート・シェクリー『トリップアウト』酒匂真理子訳)。アルデバランから来た宇宙人の地球観光旅行の一抹だったわけ。とても陽気な物語だった。たいへん楽しく読めた。ロバート・シェクリイは、ラファティなんかの先駆者だったのかもしれない。

 11作目は、「架空の相違の識別にかんする覚え書」ドイツ人の
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