詩の日めくり 二〇二二年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
前に見える。味方は妻と犬だった。それも幻だった。

 14作目は、「家畜輸送船」宇宙船で3種類の動物を輸送する仕事を受け合った主人公たち。だが、その3種類の動物の生きていける環境が異なるために苦労する話。これに似た話を以前に読んだ記憶がある。そのときは獰猛な巨大な鳥たちであった。契約上の手続きについて細工がしてあって難を逃れた。

 さいごの15作目は、「救命艇の叛逆」主人公たちが買ったのは、中古の宇宙船だったが、それが意思を持ったもので1世紀もまえに滅んだ異星人のものだったので、その異星人のためにしか働かないものだった。異星人の生活条件が合わなかった。主人公たちは死んだふりをして宇宙船か
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