「日々の雑多な想い」/ジム・プリマス
 
クをくわえてワードのキーを打つ

日々の雑多な想いの数々が
拙い言葉に変換されてゆく
この詩の落としどころを
探してもがく、もどかしさがいい

薄いポリエチレンのコップの底に
残った氷を齧りながら、ふと
誕生日にイザベラに送ったメールの
返事がまだこないこと思い出した

彼女からの返事がくることに
淡い期待を抱いて
明日を待っている
土曜日のうすら寒い宵

今夜の真夜中前の楽しみは
アニメ「スパイファミリー」の
動画が更新されること
アーニャの変顔どうかな

今夜の夕食の献立は
厚切りの豚バラの焼肉と
古漬けの白菜のキムチと
インスタントのみそ汁だ

面倒だけど洗い物を
済ませておこう
倦怠感が収まるのを
ひと時、部屋で待つ


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