詩の日めくり 二〇二二年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
六月十三日 「アララテの山」


 8作目は、ゼナ・ヘンダースンの「アララテの山」超能力を持った一族がいて、それを秘密にして暮らしていた。田舎にいたのだが、新任の先生が学校にやってきた。超能力を隠していた子どもたちのまえで、山火事を鎮めるために先生は超能力を使う。彼女もまた超能力を持つ一族のひとりだったのだ。この短篇は、ゼナ・ヘンダースンの短篇集『果てしなき旅路』に収められていて読んだことがあるはずなのだけれど、読んだのがずいぶんむかしなので、内容は忘れていた。ゼナ・ヘンダースンの作品で外れはなかったので、そのうちいつか2つの短篇集『果てしなき旅路』と『血は異ならず』を読み直そう。


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