JEWELRY GIRL/ルルカ
悩むのに疲れて
投げ出した
美しい過去に裏付けされた
その美貌には驚くし
賛美もするが
どこか自分とは
住む場所が違う気がした
野暮ったい女に目が行き
しかしながら
洗練された女には目もくれない
誰もかれもが
あいつは変だ
変人だ
そう言って
腹をかかえて笑った
僕は自分が馬鹿にされてもどうでもいいが
愛する人を侮辱されるのは
どうにもこうにも許せなかった
それはみな
暗黙の了解として知れ渡っていた
僕は そういう自分を良しとした
戻る 編 削 Point(1)