JEWELRY GIRL/ルルカ
 
悩むのに疲れて
投げ出した

美しい過去に裏付けされた
その美貌には驚くし
賛美もするが
どこか自分とは
住む場所が違う気がした

野暮ったい女に目が行き
しかしながら
洗練された女には目もくれない

誰もかれもが
あいつは変だ
変人だ

そう言って
腹をかかえて笑った

僕は自分が馬鹿にされてもどうでもいいが
愛する人を侮辱されるのは
どうにもこうにも許せなかった

それはみな
暗黙の了解として知れ渡っていた

僕は そういう自分を良しとした





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