万障余暇/あらい
 
か}う

積み木の橋と端を抑えて 置いて
ぐらぐらと 夕陽はその新涼にしだかれる
夜長の中心に つなぎ、ぱちぱちと馳せる
ニシキギの おざなりな計画でした

手拍子を揃え 閃光は焦がれ
産み落とされた 熱と拍動を標す。

ひだまりだったから
自然と、気配とした
ささやかれて
かげがおちるように
いたずらなものでした

このままではいけない
糸は印されて射たのに
解けたようだった
たまゆら、だったから

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