累(るい)/あらい
 
    文書に秘蔵する気炎など、
    契った小山に盛り付けた。
偉いことなのでした
 なくなりかけたものでした
豪いことなのでした
 なくなりかけたことでした
 かなしいだけの かさのなかで
   〈ねだり・しだれ・うだる〉
 いろどりに、ふれられる なら
持ち合わせた真珠と、
手持ち無沙汰の噴水を、
         粉飾していた
  すれ違う前にすぐ底にあって
 手が届くようなところで言って
(逝って。)
 |神を髪を紙を 上に括る|
 |吊るされたものでしょう|
 |そんな気分でしょうよと|
  あとがきから数歩引いて
檸檬とショートケーキ、棚に並べて
 微笑んでいる だけの雰囲気を
称えるなら  /   湛えるほど
  改めさせて  いただこうかと
    かじられた分のパンくずの
さくらいろの文鳥はチチと凪いて
浮足立つ、さちあれと
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