詩の日めくり 二〇二〇年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
型バスで移動する主人公。ある場所で、そこを掃除し、自分の仕事場にする。客は人造人間たち。物語は短く、説明がほとんどない。


二〇二〇年十二月二十八日 「いまは選ばないことにしています。」


@saginuma_2012 死ぬことも選べますが、いまは選ばないことにしています。


二〇二〇年十二月二十九日 「親に捨てられる夢を見た。」


 親に捨てられる夢を見た。子どものぼくをデパートに置いてきちゃうっていう夢。それとも迷子の夢なのかな。


二〇二〇年十二月三十日 「ただ部屋に閉じこもっている。」


なんの予定もなく、読書をする気分でもなく、ただ部屋に閉
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