詩の日めくり 二〇二〇年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ルハウス』を送っていただいた。緻密で繊細な散文詩の集積だ。ぼくには書けそうにないほどに緻密な表現が連綿とつづく。それだけでもある種の美が見られる。 https://pic.twitter.com/ERbZ5AJtPz


二〇二〇年十二月九日 「宮坂 新さん」


 12作目は、ソーニャ・ドーマンの「ぼくがミス・ダウであったとき」一つの性だけをもつ不定形な蛋白質生物である種族のひとりの物語。タンクに入ってある女性のパターンを吸収する。地球人の女性そっくりになるぼく。わたしともいう。さいごは自分の自由な姿にもどることができた。わけわかめの物語。

 13作目は、トマス・M・ディッシュ
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