黒いくらい青い空/
soft_machine
酔いもさけびも塞ぐ無言のくるす
鳥たちの羽根のかろいで織られた
アンプの背中に載せられて仰ぐ
おとぎ話の訳を今だけ信じる
触れても驚かないし
とっくに錆び
耳をすませて傘を
ひらいてくちびるを待つ
痩せたひな鳥たちが好きなだけ
こなごなとなれ
鏡のようにあまさず散らばれ
かけらひとつがすみずみまで映す
この黒いくらい青い空
ひとり極光をゆらすハーモニカ
沖へさる舟はあなた
皮をむかれた老木も
さっとまどろむ櫂も
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